とある教師の教育突破論

現代教育への困難にどう対処し、突破していくかの糸口を独自に考えた独断と偏見に満ちた教育論を展開していきます。

教職員の不祥事、このままでは絶対減らない!?

※この記事は、普段の教育突破論とは

 異なり、僕個人の最近の教育界の

 出来事について意見を述べます。

 

みなさん、こんにちは。

 

Mr.スナフキンです。

 

今日は番外編です。

 

最近の教育情勢について

お話していきます。

 

 

さて、最近の教育現場には、

ホント問題が多いですね。

 

一月ほど前なら、宿泊学習中に起こった

教員による児童へのわいせつ問題、

間近の話になると、教員いじめ問題。

 

(あれをいじめと済ませていいかどうかは

別の話ですが…。)

 

大きく世間でピックアップされた問題は

この2つかもしれませんが、

他にも連日教員による不祥事は

後を絶ちませんね。

 

(僕なんて、検索し過ぎのせいか知りませんが、

グーグル検索かけると、すぐに

そういうのが出てきますから、

毎日「またかぁ…」と肩を落とすばかりです。)

 

で、この不祥事には必ずといっていいほど、

教員叩きがセットになってついてきます。

 

もはや、ハンバーガーにポテトを

セットするような感覚で、

 

「いらっしゃいませ!!

ご注文は?」

 

「えー、教員不祥事。

あ、叩きもセットで!!」

 

みたいな感じですよね。

 

教員いじめ問題ですと、

「こんなんでよく教師になれたな」

「これで道徳教えてるんだから笑える」

「教師への教育こそ必要だろ」

 

わいせつ問題ですと、

「教師はみんなロリコン

「採用試験のときに性癖も試験項目に…」

「何目的で教師になったんだよ」

 

不祥事ではないですが、この2件からか

今回の台風による影響で実施できなかった

教員資格認定試験 二次試験免除問題でも

 

「また質の悪い教師が誕生」

「だからダメな教師が増える」

「延期しないのは、自分達の都合でしょ?」

 

など多いものでは5000件を超える

コメントが発生したりして、

パッと見ですが、

8割は批判的なものです。

 

その8割のうち、

教員全体を非難されるコメントも

半数近くあり、

僕はそれを見て、いつも

 

「あぁ、風当りキツイなぁ…。」

と感じ、悲しい気持ちになります。

 

僕の務めている学校は、

めんどくさいことも多くてうんざりしますが、

こんな不祥事ありませんし、

みんな子どものために一生懸命ですから、

 

正直、「ホントにこんなことあんのか!?」

と、思ってしまいます。

 

「オレらは、真面目にやってんのなぁ…。」

「なんでオレらまで非難されるんだろう…。」

 

そんな気持ちがなかなかの頻度で沸き起こり、

その都度、「なんかこの仕事ってさ…。」

とやるせない思いになります。

 

もちろん、気にしなければ、

それで済む話かもしれませんが、

 

こういった世間の認識のズレが、

どんどん悪い方へ進み、遠くない未来、

教員も保護者も子どももやりにくい世界が

作られていくような気がします。

 

だから、僕はなんとかこの状況を

いろいろな角度から打破していきたくて、

このブログを立ち上げました。

 

一応、僕の中では、この

不祥事多発問題の根源

を掴めてはいます。

 

単純な話、ここさえ解消できれば、

毎日挙がる不祥事も

月1回程度に

抑えられるんじゃないでしょうか。

 

(結局挙がってんじゃねーかっ!!)

 

冗談はさておき、

不祥事多発問題の根源にあるのは、

教員の余裕のなさ 

 だと僕は考えています。

 

これまでの不祥事を

擁護するわけではありませんが、

教師はみんな不祥事を起こしたくて、

教育界に入ってきたわけではありません。

 

(と、信じたい!!!!)

 

みんな多かれ少なかれ、

教育に対する熱意をもって、

教員を志していると思います。

 

ただ、それが間違った方向に

進んでしまった結果、

不祥事辿り着いたのではないかと

僕は考えています。

 

さっきから不祥事不祥事と言っていますが、

不祥事はメンタル(理性)の崩壊

結果と捉えており、このメンタルの崩壊は

不祥事と病休に繋がっています。

 

単純に二分することはできませんが、

僕のこれまでの経験上

(あくまで経験上ね!!)

 

男性は不祥事、

女性は病休

が多いように思います。

 

(まぁ、教員いじめ問題は女性もいましたが…)

 

男性は、稼ぎの主力として働くので、

休む発想はあまり生まれず、

働き続けるが、あるとき不祥事に

手が出る。

 

女性は、稼ぎ(生活)を

サポートしてくれる存在がいるので、

(夫や実家など)

働くことを体が拒否し、病気になる。

 

(男性にももちろん

サポートしてくれる存在はいるが、

責任感やプライドから

休みを取りたがらないように思う。)

 

僕から言わせれば、不祥事も病休も

現場からのリタイア・離脱という点で、

どちらも同じで、

 

違うことと言えば、

被害者が外部の者か内部の者かくらいです。

 

不祥事は、子どもが被害に遭い、

病休は、教員が被害に遭う。

 

子どもの被害は言わなくてもわかると思います。

 

教員の被害は、抜けた穴を埋める作業が

他の先生に割り振られ、

普段より仕事が増えるという被害です。

 

 被害という書き方には、

多少の語弊があるかもしれません。

 

もちろん、僕も病休を取られた先生に

「めんどくせーな」という気持ちは

これっぽっちもなく、

(いや、2%くらいはあります。)

 

心配する気持ちでいっぱいです。

 

子どもへの被害も、なんとなく

冷たい書き方になってしまいましたが、

ご理解いただきたいところです。

 

さて、不祥事も病休も

メンタルの崩壊から来ており、

 

その根源は

余裕のなさにあると

先ほどお伝えしました。

 

今の先生ってね、

本っ当に余裕がないんですよ。

 

なんの余裕かって?

 

いろいろです。

 

この余裕をなくすいろいろを

一言で表すと、プレッシャーです。

 

見えない圧力

とでも言いましょうか。

 

この見えない圧力の一部を解消するために、

当ブログがあるのですが、

この見えない圧力が本当に厄介なんです。

 

思いつくだけ列挙してみましょう。

 

①給与の問題

②時間的な問題

③仕事量の問題

④課題のある児童生徒への問題

⑤保護者への問題

 

とりあえず、根本的なものはこんなものです。

 

(一番上に給与の問題と書いているのは、

僕が一番問題視していることだからです笑)

 

一見すると、5こだけかと思うかもしれませんが、

これらは密接に絡み合い、二次的三次的には、

さらにたくさんの問題が浮上してきます。

 

 

とりあえず、お給料の面から切り込んで

行きましょうか。

 

まずね、教師のお給料、

他の公務員に比べて低いですよね。

 

今は残業代どうこう言われていますが、

僕たちの残業代って、

基本給の4%なんですよ。

 

基本給の4%ってどのくらいか。

 

基本給が20万円だと8000円です。

 

8000円一律です。

 

どれだけ働いても8000円です。

 

僕は、1年目と2年目のとき、

毎月100時間程度残業していたので、

時給換算すると、80円

ですね。

 

はい、80円です。

 

まさかの笑

 

80円です。

 

もうね、

やってられるかー!!!!

ってなりますよね。

 

あらゆる方向からくるプレッシャーを

かいくぐり得られる残業代が80円て!!!!

 

いやね、この4%もね、

制度として成立したときは、

ある程度理にかなった数字だったんですよ。

 

残業時間もそこまでなかったので…。

 

ですが、今は莫大に増えた仕事量に関わらず、

残業代の一律4%は変わらない。

 

それっておかしいですよね?

 

ホントにね、残業代が時給500円でいいから

発生してくれってどれだけ思ったか…。

 

で、この給与面での待遇の悪さに加えて、

減ることのない仕事量。

 

毎年、何かしら上から挙がってくるんですよ。

 

次年度はこれやれ、あれやれって。

 

あれ?

 

代わりに減る仕事はないの?

 

仕事は減らないの?

 

プラマイゼロじゃなくて、

プラスなの?

 

あれ?

 

働き方改革は?

 

ふーん…

ないんだ…。

 

………、

やってられるかー!!!!

ってなりますよね。

 

減らないんですよねぇ、

仕事が…。

 

以前ね、職員会議で

1年間の総括があったので、

「これいらんやん」

ってものを全部列挙したんですよ。

 

だれも賛同してくれない。

 

だから、何も減らなかった。

 

「この業務、来年も継続でいいですか?」

 

異議あり!!」

 

え………、

オレだけ…?

 

(もちろん、こんな言い方ではないですが…)

 

みんな陰では

「あの仕事なくてもよくない?」

「あれはマジで意味わからん。」

って言ってるのに、

 

異議を唱えるのは僕1人…。

 

泣ける…。

 

何故誰も異を唱えないか。

 

学校の取組は、

少なからず子どもに影響し、

それが二の足を踏ませるからです。

 

「これやめたら、子どもが

がっかりするんじゃ…。」

 

「これやめたら、

楽しみにしていた子どもが…。」

 

「せっかくやってたのに、

やめたらもったいない…。」

 

知っとるわーい!!!!

 

せやけど、

やめへんかったら、

減らへんやろがーい!!

 

 

 

 

減らない仕事、

増え続ける仕事、

増えない給料。

 

で、そんだけ仕事があるんだったら、

時間的な余裕もないですよね。

 

はい、ないんですよ。

 

正直、翌日の授業の準備を

定時内でやったことないですから。

 

何かしら用事があって、

定時で帰る日なんて

怖くて怖くて…。

 

何か抜けがあるんじゃないか…。

 

やらなきゃいけないことが

あるんじゃないか…。

 

僕は、いつも19時に上がりますが、

毎朝7時30分に学校に着くので、

毎日3時間の残業です。

 

それでも、帰るのは、

僕は早い方です、

ダントツで。

 

19時より早く帰る日もありますが、

正直怖いです。

 

それくらい莫大な仕事量であり、

時にそれが一気に押し寄せるので、

 

こちらとしては、早いうちから

徐々に削っておきたいという思いから

この恐怖心が生まれます。

 

授業の業務に加え、 

学校内の業務、

保護者との連絡もあり、

 

多忙を極める毎日を送っています。

 

この多忙に見合う報酬を

得ている自覚のある先生は、

本当にごくわずかだと思います。

 

それ以外は、単純に

こんだけ働いて、

たったこれっぽっちか!!

と思っています。

 

なんだか不満ばかり並べたように思いますが、

この不満が余裕のなさを生み出し、

それが不祥事や病休に繋がるのではないかと

僕は考えています。

 

精神的な余裕のなさ、

時間的な余裕のなさ、

金銭的な余裕のなさ、

児童への余裕のなさ、

 

休憩時間もまともにとれず、

馬車馬の如く働き続ける先生の

行きつく先は、

メンタル(理性)の崩壊ではないでしょうか。

 

加えて、今の厳しい風当り、

真面目な先生

みんな思ってるんじゃないでしょうか。

 

やってられるかー!!!!

 

最初はみんな真面目で良い先生だと思います。

 

ですが、どこかで道を踏み外し、

誰かに被害をもたらします。

 

僕は、別に不祥事を起こした先生を

擁護しているつもりは

これっぽっちもありません。

 

これまでの不祥事の数々は

許されざることですし、

僕も見聞きして、

気分の悪いものになります。

 

被害を受けた人へは、

やるせない気持ちになります。

 

ですが、ここで

加害者を吊し上げるだけでは、

それは抑止力に繋がらないのでは

ないかと僕は思います。

 

実際、ネットでの炎上や

吊し上げはここ数年ずっと

行われていますが、

不祥事の発生は後を絶ちません。

 

「これやったら晒されるから

やめとこう」

 

このような発想に至る人も

もちろんいると思いますが、

それで不祥事が減ったら、

もう今はなくなっているはずです。

 

僕たちが真に望んでいることは、

加害者に社会的制裁を与えることでは

ありません。

 

もちろん、加害者は

罰を受けるべきだと思いますが、

 

不祥事などにより、

悲しい思いをする人を

生まないことこそが

真に望んでいることではないでしょうか。

 

 生まれた加害者をどうするかではなく、

被害を生まないためにどうするか、

 

 そこに目を向けないと、

これからも悲しい思いをする人は、

増え続ける一方です。

 

僕が、このブログを立ち上げた理由。

 

それは、自分の指導に自信が持てなくて、

余裕をなくしている先生に

授業や学級経営の面で

少しでも余裕を持ってもらうためです。

 

不祥事とはほど遠い安心した学校生活を

大人も子どもも

送れるようにするためです。

 

表面上の問題を叩くのは、

簡単です。

 

やっていることは

もぐら叩き

と同じです。

 

でも、問題はもぐらではなく、

もぐらが出てくる

土壌の方です。

 

そこをなんとかしないと、

いけないのに、

みんなもぐら叩きの方に

夢中になっちゃう。

 

わかりやすいからかな。

 

もぐらは叩いたらやっつけられるけど、

土壌はちょっとやそっと叩いても、

何にもならないですからね。

 

で、みんなもぐら叩きに夢中になってるから

文科省とか国は安心して

僕たちに新たなエサ(仕事)を与えるんです。

 

そして 、新たなもぐらが増えるんです。

 

そして、叩かれます。

 

また、新たなエサを…。

 

現場の先生、みんな困っています。

 

風当りのきつさに。

増え続ける仕事に。

増えないお給料に。

やりにくい現場に。

 

ハンマーを持っているみなさん、

まずはハンマーを置きましょう。

 

そして、まずは根本を見ましょう。

 

変わるべきは何なのかを見極めましょう。

 

変えるべきは何なのかを見定めましょう。

 

そしたら、きっと変わります。

 

絶対変わりますから!!!!

 

変わらなかったら…、

 

 

 

 

 とりあえず、

僕をもぐらとして

僕を叩いてください。

 

まだまだ言いたいことはありますが、

とりあえず、今日はこのへんで。

 

ありがとうございました。