とある教師の教育突破論

現代教育への困難にどう対処し、突破していくかの糸口を独自に考えた独断と偏見に満ちた教育論を展開していきます。

図工指導の救世主!! 下絵を大きく描かせる裏技とは!?

なさん、こんにちは。

 

Mr.スナフキンてす。

 

ブレイクスルー第8弾です。

 

今回は、初の2日連続の投稿です。

 

第7弾をまだご覧になられていない方は、

ぜひそちらも併せて読んでいただければと思います。

 

本日は、少し教科の方に
切り込んで行きますよ。

 

まずは、図工から。

 

テーマは、タイトルにもあるように
「下絵を大きく描かせる」
です。

 

 

図工の指導ってねぇ………、


難しいですよねぇ………。

 

隣のクラスと比較して、
自分のクラスの方が明らかに
下手だったら、


「なんかゴメンな、マジで……。」
って思いますもんね。

 

 

参観日で、描いた絵を
教室の後ろに掲示してたら、
一発で教師の力量の差が
露になりますもんね。

 

 

「マジで掲示したくねぇ………、
マジで………。」
って思いながら、
1枚1枚画鋲で止めていくんですよねぇ。

 

もう気分は、

がびょーん………。

 

失礼しました。

 

 

まぁ、下らない話は置いときますが、
自分のクラスの図工の作品がイマイチだと
落ち込むのはわかりきっていることです。

 

でもね、小学校の図工ってね、
実はめっちゃくちゃ
ハードル低いんですよ!?

 

ある条件さえクリアすれば、
あとは、どうとでもなるんですよ??

 

 

でも、その条件が難しいから、
がびょーんってなるんです。

 

 

「これはどんなに綺麗に色を
塗っても取り戻せるレベルじゃない!!」

そんなレベルの子どもっていますよね。

 

 

そんな子って、
だいたいやってることは
決まってるんですよ。

 

 

描いた絵、
めっちゃ小さい。

 

 

見た瞬間、
「え、ちっさ!!!!!!!!!!」

 

 

画用紙の1/4しか使ってない、
1/8しか使ってないなんて、
ホントよくある話です。

 

 

大きく描くだけ………。

 

簡単なのに………。

 

「大きく書きなさい。」

何度も言ってるのに………。

 

「え、何これ、ちっさ!!!!!!!!」
ってなるんですよね。

 

 

逆にね、下絵が大きければ、
あとはどうとでもなります。

 

 

褒める要素が1つでもあれば、
人間おおらかになるもんです。

 

 

では、下絵を大きく描く方法の話を
していきましょう。

 

 

特別なものは使いません。

 

折り目を入れたりもしません。

 

大まかな丸を書いたりもしません。

 

基準となるものも必要ありません。

 

必要なものは、
強いて言うなら、
「人の感情」
です。

 

 

???

 

 

感情???

 

 

そうです、感情です。

 

 

感情論を絵に盛り込む、
実はこれがめちゃくちゃ使えます。

 

 

っていうか、
感情論はあらゆる教育の場面で使います。

 

 

以前から言ってる『痛み』も
ある種の感情ですからね。

 

さて、この感情論、
どうやって使っていくかというと、
入り方はこうです。

 

ターゲットとなる子どもを
1人決めておきます。

 

誰でもいいですが、
ハキハキとよく話す子どもだと、
あとあとやりやすいです。

 

その子どもにこう聞いてください。

 

5m以上離れた直立状態で、
「先生を見て、何か思う?」

 

おそらく
「いや、別に………」
と答えるでしょう。

 

 

(何か答えても、「そうか」と
流しておいてもらって結構です。)

 

 

「じゃあ、これならどう?」

ターゲットの目の前20cmほどまで

近づいてください。

 

すると、
「………、近い………。」

これなんですよ。

 

 

普段見ている姿には、
人は大きな関心を抱かないけれど、
近いと何かしらの

感情が生まれる。

 

 

絵を大きく描くのは、なぜ良いかたいうと、
大きく描く=被写体が近い
つまり、絵に感情が芽生えるんですよ。

 

 

子どもはこれを知らないから、
大きく描くメリットを見いだせず、
等身大のものを書こうとするんです。

 

 

さらに、ここから子どもの
大きく描きたい意欲を爆発的に
高めていきます。

 

 

大きく描いた絵と、
小さく描いた絵、
どっちがその人の努力

伝わると思う?

 

おそらく、小さく描いた絵、
と答える人が多いでしょう。

 

(こういうときは、
こっちが欲しい答えを後に言うと、
大体子どもはそれ通りになりますよ。)

 

正解は、大きく描いた絵、
なんですね。

 

小さく描く絵というのは、
必然的に細かい絵になり、
細かい作業は、
人の努力と映しやすいです。

 

逆に、大きい絵は、
隙間が多く、緻密さが失われてしまい、
努力を映しにくいです。

 

 

ですが、絵というものは、
想像や実物を紙に描いたもの、
想像にも実物にも、
隙間というものは存在しません。

 

 

物の表面には、
ざらつきや凹凸があり、
それらは全て実在している。

 

 

それらが実在しないのは、
絵具のインクべたべたべたー!!
の世界。

 

 

それらに気付かず描いている絵は、
小さい絵。

 

大きい絵は、そういった部分にまで
目を向け、普段は見ていないところまで
見ようとする。

 

 

小さい絵は、見たままのものを描き、
大きい絵は普段見ている以上の

ものを見て描く。

 

小さい絵は、

「見る」という点で、
大きい絵に圧倒的に

努力が足りていません。

 

 

大きな隙間をいかに細かく埋めていくか、
それが絵画に対する努力の仕方です。

 

 

それを知らない子どもは、
やっぱり、小さく描いてしまいます。

 

ですが、頑張り方を知った子どもは、
頑張ろうとします。

 

小さい絵は、いくら上手く描いても
「うん、上手いね」
くらいの感想しか生みません。

 

 

しかし、大きい絵が上手いと、
「うん、上手いね」だけでは
収まりきれません。

 

「よう見てんなぁ!!」


「めっちゃ細かいやん!!」


「やのに、丁寧!!」


「ようこんなんできるなぁ!!」


「いやぁ、大したもんやぁ!!」

 

褒め言葉のオンパレードです。

 

 

上記の内容を学年に応じて伝えてあげると、
子どもの意識はグッと上がります。

 

 

意欲が上がれば、
次は画力です。

 

 

ですが、それはまた次のお話で。

 

ありがとうございました。